伊藤 あゆみ 先生AYUMI ITO
バレエ安全指導者資格®で、栄養を「体型を整えるための食事」だけとして捉えず、身体の成長・活動・回復・骨の健康を理解し、長く踊り続けるための判断につなげる管理栄養士・公認スポーツ栄養士。約20年のクラシックバレエ経験と、競技スポーツ・ダンサー支援の双方を持つ専門家です。
踊り続ける身体の判断へ
SDAで、伊藤先生から学ぶ理由
栄養を「何を食べればよいか」という知識だけで終わらせず、成長、活動量、回復、骨や女性の健康など、身体に起きていることを理解し、指導現場でより安全な判断につなげるためです。
身体をつくる栄養を理解する
成長し、練習し、回復する身体にはエネルギーと栄養が必要です。食事を体型だけの問題にせず、身体を支える基礎として捉えます。
ライフステージの違いを見る
ジュニア、成人、女性、シニアでは、身体の状態も必要な栄養も異なります。年齢や見た目だけで一律に判断しない視点を学びます。
気になる変化を専門家へつなぐ
疲労、怪我、月経、体重や食行動の変化などに気づいたとき、教師だけで食事を決めず、保護者・管理栄養士・医療へつなぐ判断を考えます。
プロフィール
資格・プロフィール
- 管理栄養士
- 日本スポーツ協会・日本栄養士会認定 公認スポーツ栄養士
- Feel&Eat(フィールアンドイート)代表
- 広島県出身・広島を拠点に全国で活動
- 広島女学院大学で栄養学を専攻し、管理栄養士国家資格を取得
- 幼少期から約20年間クラシックバレエを経験
- 2016年 公認スポーツ栄養士認定
- 2018年 Feel&Eatとして独立
- HPSC事業協力者
主な継続サポート・指導
- ATHER sports performance(2011年〜)
- 公認スポーツ栄養士チーム Rainbow Ring Project(2016年〜)
- フリースタイル・モーグル日本代表チーム(2019年〜)をサポート。2023年〜強化スタッフ
- Safe Dance Association バレエ安全指導者資格® 栄養学講師(2020年〜)
- アーキタンツ・トレーニング・プログラム(2022年〜)で栄養学を継続担当
- ATPのジュニア/シニアプログラムで、成長期・補食・体型管理・回復などを扱う栄養学クラスを定期的に担当
- 2026年5月、ATP春のシーズナルワークショップで「バレエライフに活かす栄養学」を担当
専門領域
成長期から成人・シニアまで、身体の変化と活動量を踏まえながら、健康とパフォーマンスの両方を支える栄養を考えます。
スポーツ栄養学
練習・試合・舞台へ向けたエネルギー、回復、コンディショニングを食事から支えます。
ダンサーの栄養
バレエ特有の体型意識や長時間練習を踏まえ、健康とパフォーマンスを両立させます。
ジュニア期
成長する身体、学校生活、練習のすべてに必要な食事と補食を考えます。
女性と栄養
月経、骨、鉄、利用可能エネルギーなど、女性アスリートに重要な健康課題を考えます。
補食・回復
長時間の練習や食事間隔を踏まえ、活動を支える補給と回復の考え方を学びます。
ライフステージ
成人・高齢者を含め、年齢、活動量、健康状態に応じて必要な栄養が変わることを扱います。
SDAで担当する全3講義
バレエ安全指導者養成スクールでは、栄養学の基礎から成長期、女性の身体、ダイエット、高齢者栄養、骨の健康までを段階的に学びます。食事を教師が管理するためではなく、身体に必要な栄養とライフステージごとの変化を理解し、気になる兆候に気づき、適切な判断や専門家との連携につなげるための3講義です。
栄養学|栄養学基礎
身体を動かし、回復し、成長させるために必要なエネルギーと栄養の基本を学びます。食事を「太る・痩せる」という見方だけで捉えず、日々の活動を支える身体の材料として理解し、練習量や生活との関係から栄養を考えるための土台をつくります。
栄養学|ジュニア期の栄養
身体が大きく変化する成長期に、学校生活とバレエの練習を両立しながら必要な栄養を確保することの重要性を学びます。成長するためのエネルギーと、踊るためのエネルギーの両方が必要であることを理解し、体型への不安から食事を減らすことを努力にしないための視点を育てます。
栄養学|女性、ダイエットと栄養/高齢者栄養/骨粗鬆症
女性の身体と栄養、体重やダイエットとの向き合い方に加え、加齢による身体の変化や骨の健康までを扱います。月経、エネルギー不足、骨量、筋力、加齢などを別々の問題としてではなく、長く身体を動かし続けるための健康課題として捉え、ライフステージに応じた栄養の考え方を学びます。
身体に必要な栄養を理解し、気になる変化に気づき、必要なときに適切な専門家へつなげるためです。
※講義名・配信順・内容は、より良い学習内容のため変更される場合があります。「栄養学基礎」はベーシック講座でも扱われています。
栄養の知識を、現場の判断へ
「何を食べるべきか」を覚えるだけではなく、身体の状態と変化を理解し、教師としてできること・専門家へつなぐことを判断します。
食事を指示する前に、何が起きているのかを考える。
バレエ教師が担うこと、栄養・医療専門職が担うこと
栄養の知識を持つことと、個別の栄養評価や食事療法を行うことは別です。教師の役割と専門職の役割を分けることが、安全な連携につながります。
バレエ教師ができること
- 休憩、水分、補食を取れる練習環境をつくる
- 体型を傷つけない言葉を選ぶ
- 疲労、欠席、怪我、食への極端な発言に気づく
- 観察事実を本人・保護者と共有する
- 必要な専門家への相談を勧める
教師だけで担わないこと
- 個別の栄養評価・食事計画
- 体重・減量目標の医学的決定
- 疾患や摂食障害の診断・治療
- 月経・骨・成長の医学的評価
- サプリメントや治療食の個別指示
身体と食の変化に気づき、必要な専門家へつなげられる先生です。
栄養学の学びを、教室の安全環境へ
栄養の安全を「先生が正しい食事を教えること」にせず、休憩や補給の時間、体型への言葉、相談経路、専門家連携など、教室として確認できる仕組みへ変えます。
個人の学習 → 教室への実装 → 組織の安全能力 → 社会的信頼。
栄養の知識を、
生徒を守る判断へ。
バレエ安全指導者資格®では、栄養だけでなく、医学・心理・身体・教育・芸術など、それぞれの専門家から学びます。知識を目の前の生徒のための判断へ変え、教師一人で健康課題を抱え込まず、必要な専門家へつなげられる力を育てます。
