指導者として、揺らぎながら立ち続けるということ

『指導者として、揺らぎながら立ち続けるということ』

バレエ安全指導者資格®︎コラムVol.9

みなさま、こんにちは。
バレエ安全指導者資格®︎事務局です。

今回は、「指導者として、揺らぎながら立ち続けるということ」というテーマで、お話ししたいと思います。


バレエの先生は、ただ振付やテクニックを教えるだけの存在ではありません。

生徒の成長を見守り、
時には励まし、
時には悩みながら寄り添いながら、
一人ひとりと向き合っていく存在です。

特に子どもたちにとって、先生の言葉や態度は、とても大きな影響を持っています。
レッスンの中で何気なくかけた一言が、その子の自信につながることもあれば、逆に、心に長く残ってしまうこともあります。
だからこそ、「教える」ということには、技術だけではない難しさや責任があるのだと思います。
そしてその中で、多くの先生が、

「もっと良い指導がしたい」
「この子の力を伸ばしたい」

そんな理想を持ちながら、生徒と向き合っているのではないでしょうか。
その想いは、とても大切なものです。
理想があるからこそ、指導に情熱が生まれますし、その熱量はきっと生徒にも伝わっていきます。
でも一方で、私たちは時々、自分の“当たり前”に強く縛られてしまうこともあります。

「こうあるべき」
「この方法が正しい」
「自分もそう教わってきたから」

そんな気持ちが強くなりすぎると、知らないうちに、生徒一人ひとりの違いを見落としてしまうこともあるかもしれません。

生徒には、それぞれ違う身体があります。
心の状態も、育ってきた環境も、感じ方も違います。
だからこそ本当は、“正しさ”だけではなく、“柔らかさ”も、指導には必要なのだと思うのです。

バレエには、長い歴史があります。

厳しさや、美しさへのこだわり。
凛とした空気感。
それらもまた、バレエの大切な魅力の一つです。

でもその中でも、
「目の前の人を、一人の人として尊重すること」
その視点だけは、決して失ってはいけないものなのではないでしょうか。

そのために大切なのが、指導者自身が“学び続けること”だと、私たちは考えています。

「これが当たり前」と決めつけず、
他の考え方を知ること。
身体について学ぶこと。
心について知ること。
時には、自分の価値観を問い直してみること。

そうやって、自分自身も少しずつ揺らぎながら、更新されていく。
その姿勢こそが、これからの時代の指導者にとって、とても大切なのかもしれません。

人は誰でも、知らないうちに偏ってしまうことがあります。
だからこそ、自分の視野を広げ続けること。
学び続けること。
それは、生徒のためだけではなく、自分自身を守ることにもつながっていくのだと思います。

バレエ安全指導者資格®︎では、解剖学や整形外科学だけではなく、心理学や教育、歴史など、多角的な視点から学びを深めていきます。

「心を傷つけない指導とは何か」
「安心できる教室とはどんな場所か」
「一人ひとりを尊重するとはどういうことか」

そんな問いと向き合いながら、自分なりの“理想の指導者像”を育てていく場所でもあります。

「指導者」という言葉は、ときに重たく感じることもあるかもしれません。
でもその分、とても尊く、やりがいのある仕事でもあります。

バレエを通して、誰かの人生に関わっていくこと。
その責任を抱えながらも、怖がりすぎず、迷いながらでも前に進んでいくこと。
そんな先生方が、これからもっと増えていってほしいと、私たちは願っています。

ぜひ私たちと一緒に、学び合いながら、より良いバレエの未来を育てていきましょう。

バレエ安全指導者資格®︎ 事務局

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