井梅 由美子 先生YUMIKO IUME
公認心理師・臨床心理士として、子どもの発達と親子関係、臨床の現場を長く研究・実践してきた専門家。バレエ安全指導者資格®では、「できない」を性格や意欲の問題にせず、発達の途中にいる一人の人として理解し、言葉・課題・環境を調整する視点を伝えています。
発達の途中にいる人として見る
SDAで、井梅先生から学ぶ理由
子どもの「できない」「集中できない」「言葉にできない」を、大人の基準や教師自身の成功体験だけで評価しないためです。
発達段階から見る
同じ年齢でも理解、注意、感情調整、自己認識は異なります。今の発達に合う課題と伝え方を考えます。
診断名で決めつけない
発達特性を知っても教師が診断するのではなく、具体的な得意・困りごと・環境との関係を見ます。
教師自身の状態も見る
疲労、焦り、自分の成功体験や価値観が、声の強さや評価にどう影響するかを振り返ります。
プロフィール
現在の所属・資格
- 東京未来大学 こども心理学部 こども心理学科心理専攻 准教授
- 修士(人文科学)
- 公認心理師
- 臨床心理士
- Safe Dance Association バレエ安全指導者資格® 講師
専門・研究テーマ
- 発達臨床心理学
- 臨床心理学
- 対象関係
- 親子関係
- 子育て支援
- 心理的アセスメント
- スポーツや習い事をめぐる親子・子どもの心理
専門領域
「個人の性格」だけを見るのではなく、発達、家族、関係性、環境を含めて子どもの行動を理解します。
発達臨床心理学
子どもの発達と心の課題を、成長過程と実際の生活環境から理解します。
親子関係
子どもの行動や心理を、家庭・保護者との関係も含めて捉えます。
子育て支援
子どもだけでなく、支える大人が孤立しすぎない支援環境を考えます。
心理的アセスメント
専門的評価の考え方を背景に、教師が「見たこと」と「解釈」を混ぜない視点を持ちます。
発達特性への理解
診断名だけで対応を決めず、本人の強み、困りごと、刺激、学び方を具体的に見ます。
指導者の自己理解
自分の成功体験、感情、疲労、価値観が指導へどう影響するかを振り返ります。
養成スクールで担当する全3講義
発達心理学の知識を、子どもを分類したり診断したりするためではなく、目の前の生徒を理解し、言葉・課題・環境を調整するために学びます。指導者自身の状態を見つめるところから始まり、子どもの発達、発達特性への理解へと進み、より安全で学びやすい指導環境を考えます。
心理学|指導者の自己理解とメンタルケア
安全な指導は、生徒を見ることだけから始まるわけではありません。指導者自身の疲労や焦り、怒り、成功体験、価値観が、言葉や評価、課題設定にどのように影響するのかを振り返ります。自分の「当たり前」を唯一の基準にせず、必要なときには休息や相談を選ぶことも含めて、安定した指導環境をつくるための心理学を学びます。
心理学|子どもの発達心理学
子どもは大人の小さな版ではなく、理解する力、注意を向ける力、感情を調整する力、自分の状態を言葉にする力などが発達の途中にあります。年齢だけで一律に判断せず、その子の発達段階を踏まえて、伝える言葉、課題の大きさ、待つ時間、成功体験のつくり方を考えます。
心理学|発達障害への理解と支援
診断名から子どもを決めつけるのではなく、教室の中で「いつ」「何が」「どのように難しいのか」を具体的に見ることから始めます。説明の仕方、立つ位置、刺激の量、見本の示し方、課題の分け方など、環境を変えることで学びやすくなる可能性を考え、必要に応じて保護者や心理・医療・教育の専門家と連携する視点を身につけます。
発達を理解し、方法を変え、「この子には今、何が必要か」を考えるため。
※講義名・配信順・内容は、より良い学習内容のため変更される場合があります。
指導者が持ち帰る6つの判断
発達心理学の知識を、レッスンでの具体的な次の一手へ翻訳します。
観察し、方法を変え、育つための時間と環境をつくること。
バレエ教師が担うこと、心理・医療・教育専門職が担うこと
発達心理学を学ぶことと、専門的な心理評価・診断・治療を行うことは別です。職域を分けることも安全です。
バレエ教師ができること
- 教室で見られた具体的な行動を観察する
- 説明・回数・位置・刺激・課題を調整する
- 本人の得意と困りごとを記録する
- 本人・保護者へ事実を丁寧に共有する
- 必要な相談先・専門家へつなぐ
教師だけで担わないこと
- 発達障害や心理状態の診断
- 心理検査・専門的な心理評価
- 心理療法・医学的治療
- 診断名を教室内で推測・公表すること
- 深刻な困りごとを教室だけで抱えること
「分からない」を保留し、必要な専門家へつなげられる先生です。
発達理解を、教室の文化と仕組みへ
「子どもを理解できる先生がいる」だけで終わらせず、質問しやすい環境、身体接触、相談経路、苦情対応、継続研修などを教室として確認できる状態へ変えていきます。
個人の学習 → 教室への実装 → 組織の安全能力 → 社会的信頼。
子どもは、大人のミニチュアではない。
バレエ安全指導者資格®では、心理・医学・栄養・身体・教育・芸術など、それぞれの専門家から学びます。一つの理論や一人の教師の経験だけで子どもを決めつけず、複数の視点から目の前の生徒を理解します。
