習い事の先にあるものは?

『習い事の先にあるものは?』

バレエ安全指導者資格®︎コラムVol.27

みなさま、こんにちは。
バレエ安全指導者資格®︎事務局です。

今回は、「習い事の先にあるものは?」というテーマで、保護者の皆さまへお届けしたいと思います。


レッスン帰り、車の中で眠ってしまうお子さんの姿。
発表会前に遅くまで続く準備。
決して安くはないお月謝や出演費、そしてトウシューズ代。

バレエを続けるということは、子ども本人だけでなく、ご家族にとっても大きな挑戦です。
それでも支え続けるのは、

「この子が好きなことを大切にしてほしい」
「夢中になれるものに出会ってほしい」

そんな深い愛情があるからだと思います。
だからこそ今日は、“夢を応援すること”と同じくらい大切な、「子どもの未来を守る視点」について、一緒に考えてみたいと思います。

かつて日本のバレエは、「豊かな家庭の習い事」として発展してきた背景があります。
しかし今の時代を生きる子どもたちは、男女問わず、自分自身の力で人生を選び、歩んでいくことが求められる時代にいます。

その中で、保護者が知っておかなければならない現実もあります。

たとえば、バレエ界には今もなお、
・長時間労働や低賃金
・無償に近い活動
・怪我や健康問題への理解不足
・「痛みに耐えること」を美徳とする空気

こうした古い価値観が残っている場所があることも事実です。

もちろん、すべての環境がそうではありません。
素晴らしい指導者や、子どもを大切に育てている教室もたくさんあります。
けれど、「夢だから」「厳しい世界だから」と、子どもの心身の負担に目をつぶってしまうと、知らないうちに、お子さん自身が苦しさを抱え込んでしまうことがあります。

特に近年は、疲労骨折や無月経、摂食障害など、成長期の身体に関わる深刻な問題も少なくありません。
しかし本来、身体は“壊してまで使うもの”ではありません

月経は邪魔なものではなく、健康のサインです。
痛みを我慢し続けることは、努力ではなく、身体からのSOSである場合もあります。

子どもは、「期待に応えたい」という気持ちから、自分の限界を超えて頑張ってしまうことがあります。
だからこそ、大人が「休んでいいんだよ」「身体を守ることも大切だよ」と伝えてあげることが必要なのです。

また、「ここまで続けたのだから辞めてはいけない」と感じてしまう保護者の方も少なくありません。
ですが、たとえ将来バレエ団に入らなかったとしても、バレエで得た経験が無駄になることは決してありません。

毎日積み重ねてきた努力。
自分と向き合ってきた時間。
舞台に立つ緊張感。
表現する喜び。

そこから育まれる集中力や継続力、身体感覚、表現力は、人生のさまざまな場面で、その子を支えていく力になります。

大切なのは、「バレエを続けること」だけではなく、
“その経験が、その子の人生を豊かにしているか”だと、私たちは考えています。

そして今、保護者の方に求められているのは、「ただ頑張らせること」ではなく、“安心できる環境を選ぶ力”です。

怒鳴らない指導。
身体を理解したレッスン。
子どもの人格を尊重する空気。
心と身体の両方を大切にする教育。

そうした環境の中でこそ、子どもたちは安心して挑戦し、本来の力を伸ばしていくことができます。

私たちバレエ安全指導者資格®︎では、技術だけでなく、医療・教育・心理・芸術など、多角的な視点から「子どもの未来を守るバレエ教育」を学び合っています。
それは、上手なダンサーを育てるためだけではありません。

バレエを通して、子どもたちが自分自身を大切にしながら、人生を前向きに歩んでいけるように。
そのための学びです。

そしてこの学びは、指導者だけのものではありません。

「子どもを守るために知りたい」
「もっと安心して応援できるようになりたい」

そう感じている保護者の皆さまにも、ぜひ知っていただきたい内容がたくさんあります。

バレエ教育は、子どもだけで成り立つものではありません。
保護者、指導者、そして子どもたちが、共に学び、支え合いながら育っていくものなのだと思います。

お子様が、誰かの期待を背負う人生ではなく、“自分自身の人生の主役”として歩んでいけるように。
その未来を守るために、今できることを、私たちも一緒に考え続けていきたいと思っています。

本資格では、保護者の方のためのプログラムもご用意していますので、心理学や栄養学などの講義を通して、一緒にお子様について、改めて想い願う時間を過ごせたらと願っております。

バレエ安全指導者資格®︎ 事務局


保護者のための『バレエ安心プログラム』はこちら。

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