信頼で結ばれる「パートナーシップ」の築き方
バレエ安全指導者資格®︎コラムVol.31
みなさま、こんにちは。
バレエ安全指導者資格®︎事務局です。
【10年後もわが子が「バレエを習って良かった」と笑えるために】をテーマにお届けしてきたコラムも、今回で最終回となりました。
これまで、身体の安全、心の安全、そして新しい時代のバレエ教育についてお話ししてきましたが、最後にお伝えしたいのは、「保護者とお教室の関係」についてです。
お子様が安心して、長くバレエを楽しんでいくためには、指導者だけでも、保護者だけでもなく、“大人たちが一緒に支えていくこと”がとても大切なのではないかと、私たちは考えています。
以前のバレエ界には、
「先生の言うことは絶対」
「親は口を出さない方がいい」
そんな空気があった時代もありました。
もちろん、指導者への敬意はとても大切です。
長い経験の中で培われた知識や技術には、たくさんの学びがあります。
けれど同時に、保護者の皆さまは、お子様のことを一番近くで見守っている存在です。
小さな表情の変化。
疲れている時の様子。
言葉にはならない不安。
そうした“日常のサイン”に最初に気づけるのは、やはりご家庭なのだと思います。
だからこそ、これからの時代は、「先生にすべてを任せる」ではなく、「一緒に子どもを育んでいく」という関係が、とても大切になっていくのではないでしょうか。
もし、お教室の中で、
「少し気になるな」
「このままで大丈夫かな」
そんな違和感を覚えた時は、どうか一人で抱え込まないでください。
そして、SNSや周囲の情報だけで判断する前に、まずは“対話”をしてみてほしいのです。
例えば、
「最近、足を痛がっているようなのですが、レッスンではいかがでしょうか?」
「少し自信をなくしているようで、家庭でできるサポートがあれば教えていただきたいです」
そんなふうに、“子どものために一緒に考えたい”という姿勢で話をすると、多くの先生方はきっと真摯に耳を傾けてくださると思います。
大切なのは、「どちらが正しいか」を決めることではありません。
“この子にとって何が一番良いのか”
その共通の想いを確認し合うことなのだと思います。
そして実は、「きちんと対話ができるかどうか」は、安心できるお教室を見極める、とても大切なポイントでもあります。
質問をした時に、丁寧に向き合ってくれるか。
子どもの状態を一緒に考えてくれるか。
保護者を敵ではなく、“仲間”として見てくれているか。
そうした空気感には、そのお教室の教育観が表れるものです。
また、保護者の皆さまには、ぜひ“お家での役割”も大切にしていただきたいと思っています。
先生が技術を教える存在なら、保護者の皆さまは、「安心して帰ってこられる場所」を作る存在です。
レッスンでうまくいかなかった日。
注意されて落ち込んだ日。
悔しくて泣いてしまった日。
そんな時に、
「今日も頑張ったね」
「一生懸命だったね」
「あなたの味方だよ」
そう言ってくれる人がいることは、子どもにとって本当に大きな支えになります。
技術的なアドバイスをたくさんするよりも、まずは“心が安心できる場所”でいてあげること。
それが、子どもたちが長くバレエを愛し続ける力につながっていくのです。
4回にわたり、このコラムを読んでくださり、本当にありがとうございました。
私たちがお伝えしたかったのは、「特別なこと」ではありません。
心と身体の安全を大切にすること。
違和感を見過ごさないこと。
そして、大人たちが手を取り合いながら、子どもたちを支えていくこと。
それは、本来どんな教育の場でも大切にされるべき、あたたかく自然なことなのだと思います。
10年後、20年後。
お子様がプロになっていても、違う道を歩んでいても、
「あの時、バレエを通してたくさんのことを学べた」
「頑張った経験が、自分の力になっている」
「家族がずっと応援してくれて嬉しかった」
そんなふうに振り返れる未来になってほしい。
私たちは、心からそう願っています。
皆さまが手にした“新しい安心の地図”が、お子様の未来をやさしく照らしていきますように。
バレエ安全指導者資格®︎事務局
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