青木尚哉先生と、指導の本質を考える
振付家、ダンサー、指導者として作品と人に向き合ってきた青木先生。その経験から生まれた問いを、全国のバレエ教師と共有する時間です。
青木先生は、長年の舞台活動の中で怪我や交通事故を経験しながらも、治療や指導に真摯に向き合ってくれた先人たちに支えられ、ダンスを続けてこられました。
その歩みから伝わってくるのは、教師が正解を一方的に教えるのではなく、身体とは何か、ダンスとは何か、そして指導とは何かを問い続けるという姿勢です。私たちも青木先生とともに、日々の現場で抱える疑問や悩みに改めて向き合いたいと考えています。
青木尚哉先生 プロフィール
振付・舞台創作、独自の身体感覚メソッドの開発など、さまざまな現場で活動されています。
舞台・振付の活動
- 振付家・ダンサー/ダンスグループzer◯代表
- 元Noism・JAPON dance project
- 西岡・福谷バレエ団 アドバイザー・振付家
- 国内各地で振付・舞台創作・指導に携わる
メソッド・多分野との協働
- 身体感覚メソッド「ポイントワーク」開発者
- 身体の構造・動き・感覚を手がかりとした実践研究
- 音楽・建築・福祉・教育・保育領域との協働
- バレエ安全指導者資格® 実践講習講師
担当する2つの講義
「教えること」そのものを考える講義と、身体を動かしながら確かめる実践。問いと体験を行き来する2つの学びです。
指導者とは?
そもそも「教える」とは何をすることなのか。技術や知識を伝えるだけでなく、教師は生徒との関係の中でどのような役割を担うのでしょうか。
青木先生とともに、指導の目的や自身のバレエ観を問い直します。これから教師になる方には指導方針を考える出発点として、すでに指導されている方には日々の実践を見つめ直す時間としていただければと思います。
ポイントワーク基礎
「ポイントワーク」は、青木先生が生徒・ダンサー・振付家として経験した試行錯誤から生まれた、独自の身体感覚メソッドです。
この講義では振付や指導の現場で生まれる「言語」「イメージ」「実際の身体」のズレに着目。体験談と実践ワークを通して、教師の言葉がどのように伝わり、身体にどう現れるのかを考えます。
生徒と教師、振付家とダンサーの間にあるコミュニケーションを、身体の実感から確かめていきます。
経験を持ち寄り、考え、身体で確かめる時間に。
青木先生からのメッセージ
資格への思い、講座で大切にしたいこと、参加される皆さんへの言葉を、青木先生ご本人の文章でご紹介します。
自分の指導を振り返る
そもそも指導とは何を指す言葉なのか。また私は生徒をどこに導いていきたいのか。そんな根本的な問いから自身のバレエ観や指導者としての方向性を改めて見つめる時間です。
「この言葉で伝わるはず」「この方法が正しいはず」。自分が受けてきたレッスンや経験を土台に指導しているからこそ、無意識に使っている言葉や考え方もあります。
青木先生の講義は、それらを否定するのではなく、言葉のクオリティを上げ、目の前の生徒とのコミュニケーションを見直すための機会でもあります。新たな視点を持ち帰り、それぞれの現場で試し、また問いを重ねていただけたらと思います。
表現の可能性と、安全を考えること
ダンスには、衝動や興奮、まだ見ぬ表現を求める力があります。その一方で、挑戦の中に安全が自動的に備わっているわけではありません。
だからこそ、身体の状態を見つめ、言葉の伝わり方を問い、生徒の安全を意識することが指導に必要なのだと思います。バレエ安全指導者資格®では、自由な表現を支えるためにも、指導者が学び続けられる環境を大切にしています。
問い続けることから、
指導の次の一歩へ。
青木先生は、答えを受け取るだけではなく、皆さんと同じ参加者の気持ちで学びたいと語ってくださっています。2つの講義が、それぞれの現場で抱える問いに向き合い、新しい指導の選択肢を見つける機会となれば幸いです。
