バレエ解剖学コースとは?|コース紹介

『バレエ解剖学コース』

バレエ安全指導者資格®︎コラムVol.23

みなさま、こんにちは。
バレエ安全指導者資格®︎事務局です。

今回は、『バレエ解剖学コース』について、お話したいと思います。


バレエを続けていると、レッスンの中で何度も耳にする言葉があります。

「もっと引き上げて」
「もっと体幹を使って」
「もっとターンアウトして」
「お腹を締めて」
「軸をまっすぐに」

きっと多くの方にとって、なじみのある言葉ではないでしょうか。
そして指導する立場になると、自分自身が受けてきた言葉を、自然と生徒さんにも使うようになることがあります。

でも指導をされている中で、こんな疑問を抱えていませんか?

その言葉は、本当に相手の身体に届いているのだろうか。
生徒さんは、その言葉をどう受け取り、身体の中でどう動かそうとしているのだろうか。

生徒さんは一生懸命頑張っている。
何度も練習している。
真剣に話を聞いている。

それでも、なかなか動きが変わらない。
説明しても感覚が共有できない。
「もっとこうして」と伝えるほど、身体が固まってしまう。

そんな経験をされた先生方も、きっと少なくないのではないかと思います。

それは決して、生徒さんの努力が足りないからではありません。
センスがないからでもありません。
先生の言葉が間違っているから、と簡単に言えるものでもありません。

その原因はもしかすると、身体の構造や動きの仕組みを、感覚だけで捉えようとしていることに、難しさの理由があるのかもしれません。

たとえば、よく使われる「体幹」という言葉。
バレエの現場でも、トレーニングの現場でも、今では当たり前のように使われています。
けれど、実際に「体幹とはどこを指しますか?」と聞かれると、意外と曖昧なままになっていることもあります。

腹筋のことでしょうか。
背筋のことでしょうか。
お腹を締めることでしょうか。
軸を作ることでしょうか。
ブレない身体のことでしょうか。

もちろん、どれもまったく無関係ではありません。
けれど、少しぼんやりしています。
言葉がぼんやりしたままでは、生徒さんの身体の中でも、何をどうすればよいのかが曖昧になってしまいます。

その結果、
「もっと頑張って」
「もっと上げて」
「もっと使って」
という言葉だけが繰り返され、知らず知らずのうちに、身体へ無理な負担をかけてしまうこともあります。

だからこそ私たちは、バレエをより安全に、より深く学ぶためには、感覚だけではなく、身体の仕組みを理解する学びが必要だと考えています。

このバレエ解剖学コースでは、ご自身もバレエを踊る人として、そして理学療法士として多くの身体と向き合ってこられた八木原麻由先生監修のもと、解剖学や運動学を、バレエの動きと結びつけながら学んでいきます。

このコースの目的は、難しい専門用語をたくさん覚えることではありません。
大切なのは、身体の名前を暗記することではなく、動きの理由を理解できるようになることです。

なぜ、その動きが難しいのか。
なぜ、バランスが崩れてしまうのか。
なぜ、腰や股関節に負担がかかるのか。
なぜ、脚を上げようとすると身体が傾いてしまうのか。
なぜ、ターンアウトしようとすると膝や足首に負担が出てしまうのか。

その「なぜ」を丁寧に見つめていくことで、身体の見え方は少しずつ変わっていきます。

講義では、静的姿勢の見方から始まり、タンジュ、パッセ、アラベスク、ピルエット、ジャンプなど、バレエ特有の動きを解剖学的・力学的な視点から読み解いていきます。

「脚が上がらないから、柔軟性が足りない」
「バランスが悪いから、体幹が弱い」
「ターンアウトできないから、もっと開けばいい」

一見わかりやすい言葉ですが、身体はそれほど単純ではありません。

柔軟性だけの問題ではないこともあります。
筋力だけの問題ではないこともあります。
骨格の特徴、関節の可動性、筋肉の働き方、重心の位置、代償動作、過去のケガ、緊張の癖。
さまざまな要素が重なって、その人の動きが生まれています。

だからこそ、一人ひとりの身体を見て、考え、その人に合ったアプローチを選ぶ力が必要になります。

解剖学を学ぶことは、生徒さんの身体を「型にはめる」ためではありません。
当たり前に違う一人ひとり違う身体を、より丁寧に理解するための学びです。

そして、それは指導の言葉にも大きな変化をもたらします。
感覚だけで伝えるのではなく、身体の仕組みを理解したうえで伝えることができるようになる。
「もっと引き上げて」だけではなく、どこを支え、どこを固めすぎず、どの方向に力を通すのかを考えられるようになる。
「もっとターンアウトして」だけではなく、股関節、骨盤、膝、足首、足部の関係を見ながら、その人にとって安全な使い方を考えられるようになる。
その小さな違いが、生徒さんにとっての安心感につながっていきます。

生徒さん自身も、ただ「なんとなく頑張る」のではなく、
「なぜ必要なのか」
「どこに意識を向ければよいのか」
「どうすると身体に無理がかかるのか」
を理解しながら取り組めるようになります。

理解があることで、身体への向き合い方は変わります。
納得があることで、練習の質も変わります。
安心があることで、挑戦の仕方も変わります。

また、このコースで私たちが大切にしているのは、10年後、20年後も踊り続けられる身体を守るという視点です。

一時的に脚が高く上がること。
無理をしてでも舞台に立つこと。
今だけ動ける身体をつくること。

それだけが、バレエのゴールではないはずです。

長く、安全に、豊かに踊り続けられること。
年齢を重ねても、自分の身体と対話しながら踊れること。
ケガや不安を抱えたときにも、自分の身体を責めるのではなく、理解しながら向き合えること。

その未来を支えるために、
解剖学という身体の地図を持つことには、とても大きな意味があります。

地図があれば、迷ったときに立ち止まることができます。
今どこに負担がかかっているのか。
どこを助ければよいのか。
どの道を選ぶと、より安全に進めるのか。

それを考える手がかりになるのが、解剖学です。

本コースは、現在バレエを学ばれている方はもちろん、
指導されている先生方、トレーナーの方、そしてご自身の身体をもっと深く理解したい方にもおすすめです。

オンライン動画形式のため、ご自身のペースで繰り返し学ぶことができます。
一度で理解しようとしなくても大丈夫です。
レッスンや指導の中で疑問が生まれたときに、何度でも戻って確認していただけます。

「もっと身体を理解したい」
「感覚だけに頼らず、根拠を持って伝えたい」
「生徒さんを安全に導けるようになりたい」
「自分自身の身体とも、もう少し丁寧に向き合いたい」

そんな想いをお持ちの方にこそ、ぜひ学んでいただきたいコースです。

感覚は、バレエにとってとても大切なものです。
けれど、感覚だけでは届きにくいことがあります。

そこに知識が加わることで、
感覚はより確かなものになり、
言葉はより伝わるものになり、
指導はより安心できるものになっていきます。

感覚と知識がつながったとき、きっとバレエの見え方も、身体との向き合い方も、大きく変わっていくはずです。
ぜひ、八木原先生とともに、身体を理解する面白さを体感していただけましたら嬉しく思います。

バレエ安全指導者資格®︎ 事務局


バレエ解剖学コースの詳細はこちらからどうぞ。

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