『リトミック・ネクスト』
バレエ安全指導者資格®︎コラムVol.25
みなさま、こんにちは。
バレエ安全指導者資格®︎事務局です。
今回は、『リトミック・ネクスト』について、お話したいと思います。
このコースは、私たちにとって“子どもたちの未来を支える、とても大切な学び”のひとつです。
バレエを指導していると、
「もっと音楽を感じて」
「もっと表現して」
「音をよく聴いて」
そんな言葉をかける場面があると思います。
けれど実際には、
“音楽を感じる”とはどういうことなのか。
“表現する”とはどういうことなのか。
それを、どのように子どもたちへ伝えればいいのか、悩まれた経験のある先生方も多いのではないでしょうか。
私たちはこれまで、医学、発達心理学、バレエ教育、海外メソッドなど、さまざまな視点から幼児期の学びについて研究を重ねてきました。
その中で、強く感じたことがあります。
それは、
「本格的なテクニックを教え込む前に、育てなければならないものがある」
ということです。
幼児期・幼少期は、神経系や感覚が大きく発達する、とても重要な時期です。
この時期にどんな体験をするかによって、その後の“身体の使い方”や“表現の土台”は大きく変わっていきます。
海外の名門バレエ学校が、小さな頃から過度にテクニック指導を急がないのも、まずは感覚や音楽性、身体とのつながりを育てることを大切にしているからです。
バレエは、本来「音楽と共にある芸術」です。
ただ形を真似するだけではなく、音を感じ、空気を感じ、身体を通して表現していくもの。
だからこそ、幼い頃から“感性”を育てていくことは、とても大きな意味を持っています。
けれど、「感性」や「音楽性」と聞くと、
「それは才能なのでは?」
「生まれ持ったセンスでは?」
そんなふうに感じてしまう方も少なくありません。
しかし私たちは、感性や音楽性は、決して一部の特別な才能だけではないと考えています。
適切な時期に、豊かな音やリズム、身体表現に触れ、“自分で感じる経験”を重ねていくことで、子どもたちの感性は大きく育っていきます。
大切なのは、「正解を教えること」ではありません。
「こう感じてもいいんだ」
「こんな動き方もあるんだ」
そんなふうに、子ども自身の感覚が自然に広がっていく環境をつくること。
このリトミックコースでは、まさにその“感性の土壌づくり”を大切にしています。
監修を務めてくださっているのは、ドイツのケルン音楽大学大学院を経て、ドイツ音楽大学における最上位レベルの演奏家養成課程であるカールスルーエ音楽大学ゾリステンクラッセ課程を修了された作曲家・東俊介先生です。
東先生の芸術的な視点と、私たちが大切にしている医学・教育的な視点が重なり合うことで、このコースならではの学びが生まれています。
コースでは、
・“聞こえる”を“聴く”へ変えていく感覚
・音を身体へつなげていく経験
・自由に感じ、表現する楽しさ
・自分の感覚を大切にする自己肯定感
などを、実践的に学んでいきます。
そして実は、こうした感覚の学びは、バレエだけに役立つものではありません。
集中力。
観察力。
他者への共感。
自分で考え、感じる力。
そうした“生きる力”の土台にもつながっていきます。
また、このコースで私たちが大切にしているのは、「技術を急ぎすぎない」という視点です。
もちろん、テクニックは大切です。
けれど、土台となる感性や身体感覚が育っていない状態で、形だけを押し込んでしまうと、子どもたちは“感じること”より、“正解を探すこと”に意識が向いてしまうことがあります。
だからこそ私たちは、まずは子どもたちの中にある、
「楽しい!」
「やってみたい!」
「もっと感じたい!」
そんな気持ちを大切に育てたいと思っています。
これからの時代に必要なのは、ただ技術を教える指導者ではなく、子どもたちの感性を引き出し、一緒に発見を楽しめる存在なのかもしれません。
私たちは、その役割を“感性のナビゲーター”と呼んでいます。
このリトミックコースが、子どもたちにとって、そして指導者の皆さまにとって、新しい気づきや豊かな学びにつながっていけば嬉しく思います。
バレエの未来を、
もっと自由に。
もっと豊かに。
もっと音楽と共に。
そんな願いを込めて、これからも学びを届けてまいります。
バレエ安全指導者資格®︎ 事務局
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