子どもの心と身体を、
やさしく守る場所三林 かおる先生|バレエスタジオ セルピエ主宰
伝統を大切にしながら、今を生きる子どもたちに合った指導へ。三林かおる先生は、長い経験の上に立ちながらも学びを止めず、一人ひとりの心と身体を大切にするバレエを大阪で育てています。
「生徒のために、もっとできることはないだろうか」。バレエ安全指導者資格®を受講される先生方の振り返りには、いつもそんな想いがあふれています。技術を教えること。上達へ導くこと。そして何より、生徒一人ひとりの心と身体を大切に守ること。
大阪でバレエスタジオ セルピエを主宰する三林かおる先生も、その問いを持ち続ける指導者の一人です。長年の経験を「もう知っている」という自信だけに変えるのではなく、目の前の子どもたちのために、何度でも学び直す。その姿勢からは、やさしさだけではない、深い誠実さが伝わってきます。
経験の先でも、学び続ける先生
三林先生は、大阪でバレエスタジオ セルピエを主宰されています。バレエ団での経験を持ち、スタジオ運営と教師としての歩みも10年以上。多くの生徒と向き合ってきた、確かな経験を持つ先生です。
けれど、その経験に寄りかかることはありません。安全指導、解剖学、トレーナー領域、心理学。生徒の身体だけでなく、心や発達まで理解するために、ご自身の指導を丁寧に見つめ直し、更新し続けています。
長く教えているからこそ、「これまで通り」で済ませることもできるはずです。それでも三林先生は、小さな疑問をそのままにせず、専門家へ問いかけ、学んだことをすぐに現場へ持ち帰ります。毎月のトレーナー勉強会でも、生徒さんの具体的な様子をもとに、たくさんの質問を寄せてくださいます。
- 活動拠点
- 大阪
- 主宰
- バレエスタジオ セルピエ
- 指導経験
- バレエ団での経験/10年以上のスタジオ運営・指導
- 学び
- 安全指導、解剖学、トレーナー領域、心理学
その姿から感じるのは、技術を教える人としてだけでなく、生徒の人生に関わる大人としての責任です。上達だけを見るのではなく、その子が安心して育っていけるかを考える。三林先生の指導の中心には、いつも一人の人間として生徒を大切にする視線があります。
伝統を守ることと、変わること
バレエには、長い時間をかけて受け継がれてきた技術や様式、美しさがあります。三林先生は、その伝統を大切にされています。けれど、伝統を守ることと、昔と同じ教え方を繰り返すことは、必ずしも同じではありません。
子どもたちを取り巻く環境も、身体や心について分かってきたことも、少しずつ変化しています。受け継ぐべきものを大切にしながら、今を生きる子どもたちに合った言葉と方法を選ぶこと。それが、バレエを次の世代へ手渡すために必要な姿勢ではないでしょうか。
踊れた経験は、指導の大切な土台になります。しかし、自分の身体でできたことを、そのまま別の身体へ当てはめても、同じ結果になるとは限りません。身体のつくり、成長の段階、理解の仕方、抱えている不安は、一人ひとり違うからです。
踊る力とは別に、身体、心理、発達、安全を学び、「この子にはどう伝えれば届くだろう」と考える力が必要になる。三林先生の学びは、その気づきから始まり、今、生徒さんや保護者の方々の安心へとつながっています。
言葉は、子どもの心を守ることができる
三林先生のレッスンで大切にされているのは、技術をどう説明するかだけではありません。どんな表情で向き合い、どんな言葉をかけるのか。その子が今、どんな気持ちでレッスンに立っているのか。目には見えにくい心の動きにも、丁寧に目を向けています。
資格講座で学ばれたものの一つに、自分の気持ちを主語にして伝える「Iメッセージ」があります。相手を責め、行動を押しつけるのではなく、先生自身が感じていることを言葉にしながら、子どもと一緒に次の一歩を探す伝え方です。
同じ場面でも、言葉を変えると空気が変わる
様子がいつもと違う子に、「どうしてできないの?」ではなく、「先生は、あなたのことが少し心配だな」と声をかける。
説明を聞けていない子に、「ちゃんと聞きなさい」ではなく、「今の説明を一緒に確認できるとうれしいな」と伝える。
失敗を怖がっている子に、「怖がらないでやって」ではなく、「安心して試せる方法を一緒に探したいな」と寄り添う。
言葉の表面だけをやわらかくするのではありません。大切なのは、「あなたを困らせたいのではなく、あなたと一緒に考えたい」という姿勢が伝わることです。
思春期の揺れやすい心や、不安を抱えた子どもにとって、その違いは小さくありません。「ここは安心していていい場所だ」と感じられる経験は、技術の上達だけでは得られない、大切な土台になります。
三林先生は、一人ひとりの小さな変化を見逃さず、必要なときには個別に声をかけ、向き合う時間を大切にされています。生徒はそこで、「評価される存在」としてではなく、大切にされる一人の人間として受け止められる経験を重ねていきます。
経験に頼りきらない、科学に基づく安心感
長年教えてきた先生ほど、多くの身体を見てきた経験があります。その経験はかけがえのない財産です。一方で、経験だけでは見落としてしまうことや、昔は当たり前とされていた方法を見直す必要もあります。
三林先生は、ベテランであるからこそ身体をあらためて学び直し、レッスンの中で起きていることを「感覚」だけで終わらせません。
- 痛みを見過ごさない。その場しのぎにせず、身体の状態と原因を丁寧に考える。
- 姿勢や動きの癖を観察する。動きにくさや負担が、どこから生まれているのかを捉える。
- 理由を言葉にする。「なぜこの動きが必要なのか」を、子どもにも分かる言葉へ置き換える。
- その子に合わせて選ぶ。全員に同じ方法を当てはめず、今の身体に合うエクササイズを考える。
その問いを中心に進められるレッスンは、怪我のリスクを抑えるだけでなく、子どもが自分の身体を理解し、長く付き合っていく力を育てます。
「できないから、もっと頑張る」だけではなく、なぜ難しいのか、どこを整えると動きやすくなるのかを一緒に考える。そこには、生徒の身体を型にはめるのではなく、その身体が持つ可能性を丁寧に見つける視点があります。
変わり続けることを恐れない、誠実さ
三林先生は、バレエ安全指導者資格®のベーシックコース、プロフェッショナルコース、バレエ専門トレーナーコース、心理学コースを修了されています。現在は、バレエ姿勢ベーシックインストラクターコースのマスターコーチとして、次の指導者を支える役割も担ってくださっています。
分からないことを、分かったふりで済ませない。良いと感じた方法は、目の前の生徒に合う形へ考え直し、すぐに実践する。そして実践した後も、「もっと良い方法はないだろうか」と問い続ける。
この言葉を、三林先生は日々の姿勢で体現されています。経験を否定するのではなく、経験に新しい知識を重ねること。自分の教え方を変えることを、過去の否定ではなく、生徒への責任として選ぶこと。
その柔軟さは、生徒にとっての安心であると同時に、大切なお子さまを預ける保護者の方にとっても、大きな信頼につながるものだと思います。
セルピエで育まれるのは、踊る力だけではない
バレエスタジオ セルピエが大切にしているのは、上手に踊ることだけではありません。成長期の身体を無理から守ること。比較や否定ではなく、努力と小さな変化を見つめること。そして、年齢や経験を問わず、バレエを人生を豊かにする時間として楽しめること。
子どもにとっては、安心できる大人と出会い、自分の心と身体を大切にする力を育てる場所。大人にとっては、解剖学に基づく無理のない動きの中で、身体と心を整える場所です。
「できた・できない」だけでは測れない成長
昨日より少し自分の身体を理解できたこと。失敗しても、もう一度試してみようと思えたこと。周りと比べず、自分の変化を喜べたこと。
そうした目に見えにくい成長も、大切なバレエの学びとして受け止められています。
年齢や経験を問わず、バレエがその人の人生を豊かにしてくれるものであってほしい。そんな三林先生の願いが、スタジオ全体にやわらかく息づいています。
長く、安心して、バレエと共に歩むために
三林先生が目指されているのは、バレエを「我慢や犠牲の上に成り立つもの」ではなく、人生に寄り添い、心を育ててくれるものにしていくことです。
お子さまに、安心できる場所で信頼できる大人と出会い、自分の身体と心を大切にする力を身につけてほしい。そう願う保護者の方にとって、バレエスタジオ セルピエは、あたたかな選択肢の一つになるはずです。
伝統を大切にしながらも、今の子どもたちに合った指導を選ぶこと。経験を持ちながらも、学ぶことをやめないこと。生徒を上達させる対象ではなく、大切な一人の人間として受け止めること。
そこには、やさしさと確かな知識に支えられた、安心できるバレエの時間が流れています。
自分の心と身体を大切にする力を育てる。
バレエ安全指導者資格®事務局
バレエ安全指導者資格® 安全指導者MAP
各コースを修了された先生がいらっしゃる全国のスタジオを、お教室選びの参考にご覧いただけます。
生徒の未来を守れる先生へ
バレエ安全指導者資格®では、解剖学、栄養学、整形外科学、生体力学、心理、指導法などを多角的に学びます。経験だけに頼らず、目の前の生徒に合った、より安全で、より伝わる指導へ。
